FXは外貨MMFの代わりになるか
ゼロ金利解除後、日本円の短期金利は0.5%に上昇しています。
ゼロ金利時代であれば、外貨MMFを購入する代わりにFXで外貨を買い持ちし、買いスワップを受け取ったほうが、為替手数料の点でも利回りの点でも有利でした。短期金利が0.5%まで上昇した現在は、買いスワップが0.5%分低下しているので、単純にFXで買い持ちしただけでは、利回りの点で不利です。
0.5%分を取り戻すには、FXでレバレッジをかけて、残りのお金を日本円の短期金利におおむね連動するMRFや (国内) MMFで運用する必要があります。たとえば100万円の投資をする場合、10万円を保証金にしてレバレッジ10倍で100万円分の外貨を買い、残りの90万円でMRFを買う (証券口座に入れる) といった具合です。
現時点での、各社の外貨MMFの年換算利回りと、外為ドットコムでのFXの買いスワップの年換算利回り、FX(10%)+野村MRF(90%)で運用した場合の年換算利回りを、調査、計算してみました。
| 通貨 | 野村 | 日興 | 大和 | FX | FX+ MRF |
| 米ドル | 1.980% | 2.044% | 2.024% | 2.111% | 2.461% |
| ユーロ | 3.461% | 3.556% | 3.531% | 3.339% | 3.689% |
| ポンド | 4.502% | -- | -- | 4.370% | 4.720% |
| 豪ドル | 6.695% | 6.721% | 6.792% | 6.332% | 6.6821% |
| NZドル | 7.917% | 7.930% | 7.951% | 7.796% | 8.1461% |
| (MRF) | 0.389% | 0.350% | 0.405% | -- | -- |
| (MMF) | 0.527% | 0.475% | 0.551% | -- | -- |
オーストラリアドルを除くと、FX+MRFのほうがまだ有利なようです。購入時および解約時にかかる為替手数料も、FXが有利です。ただし、外貨MMFは為替差益が非課税なのに対して、FXは利益全体が総合課税されます (税制はコロコロ変わりますが)。一方、外貨MMFは毎月の分配金に課税されるのに対して、FXのスワップは (スワップの扱いによっては) 精算時まで課税を引き延ばせます。また、FXは取引業者の信用リスクが外貨MMFに比べて若干高いように感じるので、そのあたりを総合的にどう見るかによって、外貨MMFとFXを使い分けるべきだと思います。
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